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老犬介護のスタイル


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老犬介護 〜老犬介護のスタイル〜

老犬介護には大きく分けて、3つのスタイルがあります。

 ・訪問介護
 ・デイケア
 ・老犬ホーム

人間の介護と同じだと思います。ただしどのスタイルでも、犬は、自分はこうしてほしい、とか、これはヤダ、など全くしゃべることが出来ません。そこが、難しいところでもあり、また時には楽なところかもしれませんけど。

では、それぞれのスタイルについて、メリット、デメリットを考えてみたいと思います。

老犬訪問介護

介護が必要な犬がいるお宅へ、老犬介護士が ”あらかじめ決められた時間” に訪問して、”決められた時間内” で、世話をする介護スタイルです。老犬自身は移動する必要がなく、また、いつも過ごしている場所で世話をされるので、老犬にとっては、負担が少なく、慣れた場所で安心して介護を受けられるというメリットがあります。

形としては、ペットシッターと同じような形態ですが、その中身は、普通の元気なワンちゃんの世話をするのとは、全く違います。場合によっては、食事、また排泄も自力でできない場合もあるので、老犬介護に関する知識と技術がないと、対応が難しいことになります。

訪問介護の場合、前述の通り、老犬自身は移動する必要がなく、また、住み慣れた場所で世話をされるというメリットがある反面、あらかじめ決められた時間に、決められた時間内で世話をする必要がある、というデメリットがあります。

特に排泄などをさせなければいけない場合、必ずその決められた時間に決められた時間内でできるとは限らず、また、老犬に対しては、元気な犬と違い、例えばマッサージや、関節の屈伸など、その時々の犬の状態を見ながら、やってあげたくなることがたくさんあります。

しかし、決められた時間内で、それらをすべて行うことは難しい場合が多く、十分な介護がしきれない場合もあるということがデメリットとなるのです。また、老犬介護士にとっては、まともに動けない老犬を一頭残して、その場を立ち去るのが、精神的にとても辛いという場合もあります。

また、老犬のところへ訪問するための往復の時間も考えると、効率的な介護スタイルとは言い難い面もあるかもしれません。

しかし、老犬が移動しないで済むということ、そして飼い主さんにとって手間のかかることがないことなど、大きなメリットを持つ介護スタイルであることには間違いありません。

老犬のデイケア

これは日中、ご家族などがお仕事などで世話をできない時間帯のみ、老犬を専門施設で預かり、その施設内で世話をするという介護スタイルです。

老犬は、自分の家から、デイケア施設まで移動しなければならない、つまり飼い主さんに送迎してもらうか、介護スタッフが送迎する必要があるのが、このスタイルのデメリットです。

でも、デイケア施設まで来てしまえば、自宅に帰るまでの間、介護スタッフの目の届くところで、きめ細かい世話が出来るのが、大きなメリットです。

さらに、そこに若い犬がいれば、一緒に過ごすことによって、例え寝たきりの老犬だったとしても、若い犬または、他の犬から何らかの刺激を受けることになり、それは、老犬にとって、決して悪い要素にはなりません。むしろ、ほとんどの場合、老犬にとってプラスに働くでしょう。

また、飼い主さんではありませんが、介護スタッフや他の犬と一緒にいることで、最初はある種の緊張感となるかもしれませんが、夜は飼い主さんのもとへ戻ることがわかり、デイケアに馴れてくると、ひとりではない安心感を老犬に与えることができ、また、前記のような刺激を昼間与えられることにより、夜眠りやすくなるという効果もあります。

また、飼い主さんとの関係にも、メリハリがでてきます。

デイケアというスタイルは、自宅から移動しなければいけない、という大きなデメリットがあります。

しかし、これはメリットでもあるのです。

自宅から離れることにより、特にあまり散歩にも行けないような老犬にとっては、気分転換にもなり、また、介護スタッフの目が常にj届き、あまり時間に追われない、きめの細かい世話が出来る、というメリットのある介護スタイルといえるでしょう。

老犬ホーム

老犬が、自宅から離れ、介護スタッフのいる施設で残る生涯を過ごす、という介護スタイルです。ほとんどの場合、最後の時までの、生涯預かりということになります。

老犬の世話、介護ということに関しては、それほど時間の制約を受けることもなく、移動の必要もないので、、毎日規則正しく、きめ細かい世話が出来ることがメリットです。

しかし、老犬にとっては、大好きな飼い主さんと離れて暮らすことになってしまうのが、一番のデメリットです。

当初、私の気持ちとしては、まるで老犬が飼い主さんに見放されたかのようなイメージがあり、老犬ホームという介護スタイルに対しては、否定的な部分が多かったのが、事実です。

しかし、実際にそういった施設へ老犬介護の実習に行ってみると、こういったスタイルの施設の重要性をものすごく実感することになりました。

現実的なことを考えると、もし、こういった老犬ホームのような施設がなかったら、ここにいる老犬たちはどうなっていたのだろう、と考えると、むしろ、ここにいる老犬たちは、ここにこれてよかったのかもしれない、と思うようになりました。

むしろ、こういった、老犬のための生涯預かりのような施設が全国にもっとたくさんあれば、もう少し長く、老犬生活を送れる犬が増えるのではないか、年老いて、保健所に預けられる犬が少なくなるのではないか、と思います。

ただし、本来の飼い主さんがいないため、すべてのことを介護スタッフが、毎日かかさず行わなければならず、十分な介護スタッフがいない場合は、かなり介護スタッフの負担が大きくなるので、普及するにはまだ時間がかかるかと思いますが・・・。

しかし、預ける飼い主さんにしても、他に方法がなく、やむなく愛犬を預け、定期的に訪問してくれる方もいるようだし、また、毎日丁寧に寝たきり老犬たちの介護をする介護スタッフには、心を打たれるものがありました。

愛犬の世話は、どんなに年老いても最後の最後まで、飼い主さんがやるべきとの原則からははずれてしまいますが、この老犬の生涯預かりという介護スタイルは、とても貴重で、重要な存在です。

どの老犬介護スタイルもそれぞれ価値がある

老犬介護の3つのスタイルについてご紹介しました。どれがよい、ということはなく、それぞれが価値のある老犬介護スタイルです。

ただし、通常は訪問介護かデイケアが選ばれるべきだと思っています。老犬介護の主役はあくまでもその飼い主さんであるという考え方を私たちは信じています。

ただし、いろいろな理由で、飼い主さんが主役になれない、または主役を降りてしまった老犬には、老犬ホームという存在が、大きな助けとなるでしょう。

ペット・トライアングルで老犬介護に取り組む時にも、どういったスタイルでやっていこうか、いろいろと考えました。当面対応できるスタッフは2名、それも考慮して、きめ細かい世話をしてあげようと考えると、老犬のデイケアというスタイルが良いのかな、と結論付け、「犬のお留守番ハウス ペット・トライアングル ドッグケアサービス店」というリアルショップをオープンしました。

これから経験を積んでいく中で、介護スタイルも、これにこだわるものではありませんが、当面は老犬のデイケアという形で、老犬介護に取り組んでいこうと思っています。


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