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犬のリーダーになるための具体的な方法!
まず、犬のリーダーになるための具体的な方法に入る前に、前提条件として、飼育環境も整えていくことが重要になります。犬の飼い方のところで書いてあるように、まだ主従関係ができていない状態では、庭はもちろん、室内でも放し飼いにはしない、ハウス飼いをする、ということが前提条件となります。
そして、基本的にはハウスの外では、室内でもリードをつけておく、ということになります。
また、使用する道具は首輪とリードだけですが、効率的にトレーニングを行うためには、首輪に代えてチェーンカラーを利用するのが良いかと思います。
また、リードはあまりやわらかいものではなく、革のように少し腰のあるものの方がやりやすいと思います。
さて、具体的なリーダーになるためのペット・トライアングルが推奨する方法についてご紹介していきたいと思います。
具体的な方法は以下の通りです。
犬が勝手に自分の行きたい方向へ行こうとした時に、リードでの鋭いショックで犬を驚かすようにその行動を止めて、犬が自分に近寄ってきたら、また近寄ってこない場合は、リードで犬を近づけて、優しく声をかけながら、体をしっかりと撫でてあげる、これを繰り返すだけです。
これを繰り返すことにより、犬は勝手に動こうとしなくなり、人が動けば、犬も付いて動いてくるようになります。
つまり、常に人に従って歩く、”リーダーウォーク”を徹底するようにします。
このリーダーウォークトレーニングをこの方法で徹底的に行うことによって、犬との主従関係と信頼関係を同時に構築していくことができるのです。
もう少し細かく説明していきましょう。
まず犬をハウスからリードをつけて出します。そのまま犬を室内、あるいは屋外のトレーニング場所へ連れて行きます。抱っこできる犬であれば、抱っこして連れて行きます。抱っこできない場合もまだ犬の行動を特に制御しません。
トレーニング場所へ移動したら、犬を降ろします。だっこできない犬の場合は、トレーニング場所へ移動したら、リードを短めにもち、その後、縮めているリードを緩めます。
主従関係ができていない犬の場合、降ろすとすぐに飼い主の顔を見ることもなく、勝手な方へ動き出します。
犬が動いて持っているリードが張りそうになったら、その瞬間にリードを鋭く引いて、犬にショックをかけます。
★ リードでのショックのポイント
● 単にリードを引っ張るのではなく、鋭く、瞬間的にしっかりとかつ素早くリードを引く。
● 犬を驚かすつもりで行う。
● それをやってはいけない、という強い気持ちと気迫を込めて行う。
● 犬を飛ばすぐらい(実際に小さい犬だと飛んでしまうこともある)の気持ちで、
犬がキャインというぐらいの強さで行う。
● ダメ、いけない、等の声は一切かけない。
リードでしっかりとショックが入った場合、犬はだいたい以下のような反応をします。
1.近づいてくる。
2.驚いて、その場にうずくまり、動かなくなる、または後ずさるように逃げようとする。
3.反撃してくる。咬んでくる。
今までの経験では、7割ぐらいの犬は、1の反応、つまり近づいてきます。そしてそのほとんどがへりくだるように近づいてきます。
この反応をする犬が、最も普通であり、またその後のトレーニングも比較的順調にいきます。
2の反応をする犬がほぼ残りの3割です。
このタイプはまず近づいてくるようにさせることが必要になるため、1のタイプに比べて、少し時間がかかる場合があります。また、萎縮して勝手な方向へ行こうとしない、というよりも萎縮してその場から動こうとしないタイプも稀にいて、このようなタイプは、よりトレーニングは時間を要する傾向にあります。
そして、稀にいるのが、3の反撃してくるタイプです。これはショックがしっかり入っていないことも考えられますが、もともと防御のために咬むという行動をとりやすい、臆病でとても警戒心の強い犬の場合です。
この場合は、トレーニングもまず触れるようにするところから入っていくため、このタイプも比較的、時間がかかる場合があります。
では1の反応を示す犬を中心に具体的なトレーニングの進め方を説明します。
リードでのショックがしっかりと入ったことにより、近づいてきた犬は、リードでのショックによる痛みや驚きで瞬間的に高いストレスを感じています。
そこで、リードでのショックをかけた後、犬が近づいてきたらすぐにできるだけ優しく声をかけながら、しっかりと体を撫でることにより、ショックで受けたストレスをしっかりと解消してあげるためのフォローをします。
★ 声のかけ方のポイント
このときの声のかけかたは、いつも同じ言葉をかけるように決めておいたほうが良いでしょう。たとえば、私の場合は、「グッド(good)」という言葉を繰り返して、間に犬の名前を入れるようにしています。
実際の言い方はこんな感じです。「グッド、グッド、グッド、グッド、グーッド、●●(犬の名前)」をひたすら優しい声で繰り返しています。
体をしっかりと撫でながら、同じ言葉を繰り返すことによって、体を撫でなくても、その言葉を同じように言われるだけで、犬は安心するようになってきます。
★ 犬の撫で方のポイント
また、体の撫で方は、しっかりと犬が地肌で撫でられていることを感じるように逆毛を立てるように撫でえていきます。フォローする時間は、ショックの強さが強いほど、長く行います。具体的には、しっかりとショックを入れた時は、特に最初は5分ぐらいを目安に行います。
したがって、体を撫でる場所も、たとえば、背中、右前足、右後足 尻尾の付け根、左後足、左前足、頭というようにそれぞれの場所を数秒ずつ、これを5周するような感じで行うと、しっかりと時間をかけてフォローを行うことができます。
もし、撫でられるのを抵抗するときは、首輪があれば、首輪を片手でしっかりと持って、また首輪がないときは、片手でリードを短く持って、少し強引にでも、撫でることを続けます。
★ リードでのショックは必ずその直後のしっかりとしたフォローとのペアで行う
このように、リードでのショックは、必ず、そのストレスをその場でできるだけ解消していくために、しっかりとしたフォローとのペアで行います。
このリードでのショックとフォローを2〜3回繰り返すと、だいたいの犬は足元から離れなくなってきます。
犬が勝手に歩こうとしなくなったら、今度は、リードの持ち手が、1歩ぐらい犬から離れます。犬が付いてくれば、そこでフォローと同じ要領でしっかりと褒めてあげます。
もし、犬が付いてこないときは、「おいで」などの犬を呼ぶコマンドで、犬を呼び、それでも近づいてこないようであれば、少しリードで促して近づけさせて、しっかりとフォローと同じ要領で、褒めてあげます。
犬が付いてくるようになったら、離れる距離を2〜3歩、5〜6歩というように、少しずつ広げていきます。このとき、歩き始めるときからすでに、フォローのときと同じ要領で優しく犬に声をかけ続けて、犬の注意を常に飼い主の動きに注目させるようにします。
ほとんどの犬はこの時点で、飼い主の動きを注目して、飼い主の顔を常に見るようになってきます。これが、アイコンタクトです。フードを顔の前に持って、それを見させるのがアイコンタクトではありません。
アイコンタクトとは、犬が飼い主の動作を注目使用とする結果、できる行動です。ただし、中には、行動は飼い主に従っても、アイコンタクトをとろうとしない犬もいます。
犬から離れる時、最初は犬と対面する形でも良いと思います。それを徐々に対面から、横につける形で歩くようにしていきます。(ただし、トレーニングが進んでいく中で、犬が先行ぎみになったりしてきたときは、対面にして、犬の位置を修正していくときもあります。)
横につける場合、その位置は、犬の世界では一般的に左側に付けることになっています。ただし、特に競技や展覧会に出すことのない家庭犬であれば、どちらでも良いと思います。(私たちがトレーニングをするときは、一応左側に付けるようにしています)
もし、離れたときに、犬がリードの持ち手に近づかずに、違う方へ行こうとした場合は、即座にリードでのショックとフォローを行います。
これをあせらず、じっくりと行い、横についてくるようになれば、5mほど歩いて止まります。このときに、犬がリードの持ち手の動きに合わせて止めれば、フォローと同じ要領で、しっかりと褒めてあげます。
もし、リードの持ち手が止まっても、犬が歩き続ける場合は、即座にリードのショックで止めて、しっかりとフォローします。
リードの持ち手が歩いたら、犬も歩き出し、リードの持ち手が止まったら、犬も止まる、というようになるまで、繰り返し行っていきます。
この間、声は常にかけていることになります。
そして、このリーダーウォークトレーニングも含めて、犬と一緒に歩くときの重要なポイントがあります。
ショックをかけるとき以外、特に”犬と一緒に歩いているときは、絶対にリードを張らない、リードは弛ませておく”ということです。
よく見かけるのが、犬を無理やり横に歩かせようとして、リードを短く持ち、犬が引っ張るのを必死で抑えながら歩いている散歩の仕方です。
リードを張れば、ほとんどの犬はどんどんリードを引っ張ろうとします。つまり、リードで抑えようとすればするほど、犬はより引っ張るようになってしまいます。
また、リードを緩ませて歩かせるということは、犬はリードを意識しないで歩くことになります。つまり、ノーリードに近い状態で歩くことになり、トレーニングをしていけば、実際にノーリードでも常に飼い主さんについて歩いてくれるようになってきます。
ということで、これができるようになったら、基本的にはリーダーウォークができるようになってきた、すなわり、犬との主従関係と信頼関係ができてきた、ということになります。
つまり、飼い主さんを犬がリーダーとして意識するようになってき始めた、というところです。
これができたら、OKということではなく、ここからが実際のスタートです。
犬のしつけの場合、一度できたら終わりではなく、一度できたら、そこからが、新たなスタートとなります。
できたことを、いつでも、どこでも出来るように、繰り返し、繰り返し、あせらず、地道に行うことがとても重要です。
この場合も、リードの持ち手の動きに、犬が付いてくるようになったら、まずは5mぐらいの距離を何度の往復して、繰り返し、繰り返し、行い犬の気持ち、動作を定着させていきます。
その間、常に優しい声をかけ続け、止まって、犬も止まるたびに、犬をしっかりと褒めてあげます。
当然、リードの持ち手に反する行動、たとえば、地面などの匂いを嗅ごうとしたり、横の草のほうへ行こうとしたりなどの行動をしようとした場合は、即座にリードでのショックとフォローを行います。
これを少しずつ距離を延ばして、散歩の形に近づけていきます。
また、5mぐらいの距離を往復するようになった段階で、「スワレ」、「マテ」を教えながら、歩いている間にそのコマンドを意識的に入れていくようにすると、より主従関係と信頼関係を構築するのに、効果的です。
進捗状況によっては、それに「フセ」も入れていきます。
具体的な「スワレ」、「マテ」、「フセ」などの教え方については、次のページで書いてますので、ご参照ください。
ペット・トライアングルのLOVEDOG店でトレーニングを行う場合、前述の1のタイプの犬であれば、5mぐらいの距離を付いて歩いてくるようになるまで、早ければ30分ぐらい、時間がかかっても2〜3日でできるようになります。(ただし、お預かりしてすぐにということではなくて、必ず、お預かりしてから2〜3日は環境に慣らすために、トレーニングを始めるのはその後となります。)
2のタイプの場合は、まずは犬が動くことからはじめるため、少し時間がかかり、3〜7日ぐらいかかる場合もあります。このタイプの犬の場合、こちらの環境になれるのも、1のタイプの犬に比べて時間がかかる傾向があります。
3の咬むタイプは、その程度と犬の状態により、かなり時間がかかる場合があります。
1のタイプでは遅くとも2〜3日でできるようになるところが、2〜3週間またはそれ以上かかる場合もあります。
犬との主従関係と信頼関係を構築する方法として、ペット・トライアングルでは、リーダーウォークを主としたトレーニングで行っています。
「スワレ」、「マテ」などを織り交ぜたリーダーウォークトレーニングを繰り返し、繰り返し、行うことで、犬との主従関係と信頼関係を強化していくことが出来るのです。
ただし、一度出来たら、いつでも、どこでも、出来るということではありません。犬は頭が良いので、その状況に合わせて行動します。
家の外ではできたけど家の中に入ったらできない、普通の道路ではできたけど、公園にいったらできなくなった、昼間はできたけど、夜はできなかった、などということは特別なことではありません。それが普通だと思います。
出来ないところでは、また同じようにその場所でトレーニングを行い、出来ない場所をひとつずつ、地道になくしていく、というように考えて行っていただきたいと思います。
また、リードの持ち手が変われば、当然犬の態度も変わります。
ご家族のみなさん、それぞれが同じようにトレーニングをされることが良いと思います。
では、次にこれだけは教えておいたほうが良いと思うコマンドである、「ハウス」、「スワレ」、「フセ」、「マテ」、「オイデ」の教え方についてペット・トライアングルで行っている方法について書いています。ご参考にしてください。
これだけは犬に教えたいpart1(ハウス、スワレ、マテ)