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シェパードは股関節形成不全に注意が必要です

ジャーマンシェパードに多い身体的なトラブルとして股関節形成不全というトラブルがあります。股関節形成不全は、ジャーマンシェパードだけでなく、ラブラドールレトリーバーなどの大型犬に多いと言われていますが、ボーダーコリーにも多く、、また、トイプードルでも発生することがあります。

発生原因としては、遺伝による先天的な要素が強いと言われています。しかし、成長期の体重の乗せすぎや、過度な運動による後天的な要素もかなり強い影響があるとも言われています。

実際に股関節形成不全が発生した場合、先天的なものか、後天的なものか、判断するのはとても難しい(できない)ようです。しかし、先天的な要素を否定できないことから、この症状を発生させた犬は、絶対に繁殖には使用しないようにする、という対策が取られています。

では、股関節形成不全とは、どのようなトラブルなのでしょうか。

簡単にいえば、股関節の大腿骨側の球状の凸部分と、それを受ける骨盤側の凹部分のはまり方が、悪い状態のことをいいう関節のトラブルです。

問題のない股関節の場合、レントゲンで見ると凹凸の部分がしっかりと隙間なくはまっています。

それに対して、問題がある場合は、はまっている凹凸部分に隙間があり、重度の場合は、完全に大腿骨の球状の凸部分が骨盤の凹部分から外れてしまいます。

といっても、完全に外れている重度の股関節形成不全の方が、完全に外れていない軽度よりも大変かというと、必ずしもそうではありません。

完全に外れていなくても、隙間がある場合、部分的に大腿骨側と骨盤側が接触して、そこに軟骨が出来てきて、さらにその部分の接触による痛みがひどくなるなる場合があります。

逆に、完全に外れていても、外れた部分に全く接触がなければ、犬は痛みを全く感じません。そして、ある程度筋肉がついていれば、関節が外れていても、筋肉が足を支えるため、日常生活にはほとんど支障がありません。

実際に、@ペット・トライアングルの看板犬でもある、愛犬のジャーマンシェパードのサラは、完全に関節が外れている重度の股関節形成不全ですが、現在のところ、痛みは全くないようで、日常生活では、股関節形成不全ということを全く感じさせません。

現在、@ペット・トライアングルでは、ジャーマンシェパードに関しては、お客様のご希望があれば、お引き渡しする前に子犬の股関節形成の触診とレントゲン検査を股関節形成不全に関しては、日本でも有数の実績を持つ東京の川瀬獣医科病院で検査を行っています。

もともと子犬の場合、生後4か月以降ぐらいにならないと、股関節形成不全かどうかの診断はできないだろうといわれていました。

しかし、サラの場合、重度の股関節形成不全と診断されたのが、生後3か月でした。このことから、100%ではないかもしれないけど、生後2~3か月でも、検査をすることにより股関節形成不全の子犬をお引き渡しすることを防ぐことができるのではないか、との期待を持ちました。

実際、何十頭ものジャーマンシェパードを検査していく中で、生後2か月ぐらいでも、股関節の状態によっては、股関節形成不全を起こす可能性がある子犬を発見することができています。その場合は、お客様にその検査結果を報告して、対応を決めております。

この股関節の検査は、どこの獣医でも診断ができるかといえば、そうではないのが、難しいところでもあります。まず、レントゲンの設備を持っていても、股関節形成不全の診断ができるようなレントゲン写真を撮ることができない場合が多いこと、そして、撮影したとしても、その写真から、正確な異常を読み取れるかどうかが問題です。

股関節に異常があっても、見逃すケースもあるかもしれませんが、その逆の例もあるのです。

あるお客様の犬が、お客様のかかりつけの獣医さんで、股関節形成不全だと診断され、治療が必要だと言われました。念のため、その犬を川瀬獣医科病院でも診断してもらいました。その結果、股関節は、しっかりとかつ十分にはまっていて隙間もなく、全く問題がないことが確認されました。

なぜ、股関節形成不全と診断されたのかわかりませんが、おそらくレントゲン撮影した写真が適切に撮影されていなかったものと思われます。もし、その診断を信じて治療を行っていれば、相当な費用と、ワンちゃんにとっては、悪くもないのに、手術をされるところでした。

股関節形成不全の場合、治療方法は主にふたつあります。ひとつは、大腿骨の凸部分を切除してしまう方法です。切除してしまうことにより、凹部分との接触を完全になくし、痛みを感じなくさせられるのです。サラのように完全に外れた状態と同じような状態にするということです。ただし、この場合、関節のかわりに筋肉で支えるため、体重や筋力の付き方によっては、難しい場合があります。

もうひとつは、関節を完全に金属の人口関節に置き換えてしまう方法があります。この方法では、ほぼ機能は回復しますが、手術費用はかなりの金額になることを覚悟する必要があります。

このふたつが現在股関節形成不全に対する治療ですが、最近、川瀬獣医科病院の先生も、股関節形成不全になったとしても、手術なしで(ペット・トライアングル看板犬のサラのように)うまく付き合っていけるケースもけっこうあるのではないか、とおっしゃっています。

さて、この股関節形成不全は、前述のとおり、先天的な要素の強いトラブルと言われていますが、一方では、成長期の体重の乗せ方、運動のさせ方で、発生率が大きく変わってくるのも事実です。

この点に関して次のページで触れてみたいと思います。


  ▼ジャーマンシェパードには2つのタイプがあります。
  ▼ジャーマンシェパードは賢く、従順な犬です。
  ▼でも、しっかりした心構えが必要です。
  ▼ジャーマンシェパードは股関節形成不全に注意が必要です。
  ▼成長期は体重管理がとても重要です。
  ▼成長期は運動のさせ過ぎにも、注意が必要です。
  ▼メリハリの効いた躾が必要です。
  ▼ジャーマンシェパードは大きな癒し犬です。


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